特許価値評価とは特許権の経済的価値を決定することです。特許価値評価の目的には、例えば特許権または特許ポートフォリオの売却、清算、債権保証または外国出願戦略がありえます。またいわゆるデューディリジェンス分析として、対象企業が保有する特許の評価価値を鑑定することが必要です。

このため、鑑定人(特許価値評価鑑定人)は鑑定書(価値評価鑑定)を作成し、基本情報、価値評価方法および資産価値結果が示されます。特許価値評価を行う鑑定人は例えば係る分野における必要な法律および技術の知識を有する特許弁理士です。特許価値評価(patent valuation)の基礎となるのは通常法律、技術および経済に係る評価パラメータで、例えば以下の図のように示されます。

特許価値評価の評価パラメータ(一例)

法律 技術 経済
  • 有効地域範囲(国、地域(欧州特許条約)、国際)
  • 法的安定性(特許出願または特許、異議申立、無効手続)
  • 保護範囲(特許請求の範囲)
  • 他の特許権との依存度
  • 特許残存期間
  • イノベーションの発展水準
  • 代替ソリューション
  • イノベーションの種類(基礎発明または簡単な発展形態)
  • 材料の在庫等
  • 応用可能性
  • プロダクト全体に対する寄与度
  • 市場ポテンシャル
  • ライセンスポテンシャル
  • 比較可能なプロダクト/プロセスの慣行ライセンス料の高さ
  • 市場参入障壁
  • 収益性
  • 利益マージン
  • 競合環境

特許価値評価には様々な方法があり、基本情報と価値評価の目的に応じて用いられます。特許価値評価に関してご質問がありましたら弊所スタッフがよろこんでお答えいたします。本件に関する専門文献の一覧は以下の通りです。

特許価値評価に関する文献

Ensthaler/Strübbe, Patentbewertung – Ein Praxisleitfaden zum Patentmanagement
Springer Verlag, Berlin, 1. Auflage 2006, ISBN 3-540-344413-6
http://books.google.com/books?id=l7ODXHFa1JEC

Rings, Patentbewertung – Methoden und Faktoren zur Wertermittlung technischer Schutzrechte,
GRUR 2000, 839 – 848

Rings, Valuation of Patents, Patentworld, Mai 2002, 19 – 22

Wurzer/Reinhardt, Bewertung technischer Schutzrechte – Praxis der Patentbewertung
Carl Heymanns Verlag, Köln, 1. Auflage, 2006, ISBN 3-452-25737-1
http://books.google.com/books?id=FrFMAQAACAAJ